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9/17~19 活動レポート(自由大学キャンプ、母屋泥かきなど)
仙台市若林区のHeart Quake Base Camp(HQBC)よりレポート。
遠藤農園の畑ではビニルハウスの建設が始まり、冬の栽培に備えます。
復旧が急ピッチで進んでいます。
建物の裏手にある畑では野菜がスクスク育っています。
遠藤さん曰く、生育がとても良いそうです。
9月初めに僕たちが撒いた種子。苗がだいぶ大きくなってきました。
来週はいよいよ畑への定植作業に入ります。
9月の最初の三連休は自由大学のキャンプが行われました。
東京から15人ほどの参加者が来訪。
遠藤さんの母屋の改装も本格的に始まりました。
目標は遠藤農園の皆さんが自分の家でお正月を迎えられるようにすること。
自由大学の参加者も床はがしや床下の泥かき、消毒、
壁の撤去などの作業を手伝ってくれました。
床下の泥の中からカニが出てきて一同びっくり。
夜はHQBCと同じ若林区で日本酒造りをしている
森民酒造さんによる日本酒学の講義。
日本酒を通して仙台の歴史や文化にも触れます。
先週お世話になった「冒険あそび場 せんだい・みやぎネットワーク」(ぼうひろ)のスタッフさん達も飛び入り参加。
一日目の夕食は東北地方の郷土料理「はっと汁」。
東北出身の参加者が料理指導してくれました。
すいとんのような練り物が入ったお味噌汁です。
同じく東北ゆかりの素材「油麩」もたっぷり入れます。
2日目の夕食は遠藤さんのお母さんと一緒に芋煮づくりをしました。
仙台では里芋の採れる季節になると家族や仲間で集まり
「芋煮会」を開く風習があります。
里芋と豚肉、他にもいろいろな野菜を入れて味噌で煮込みます。
みんなで夕食。
初めて会った人達が共に料理をし食卓を囲むと心の距離も近づきます。
敷地内の畑で採れた野菜も食材として使います。
三日目には大工さんが母屋改装の現場に入りました。
東北で職人さんの人手が不足しているそうで、兵庫県からいらっしゃってます。
床や壁の下地づくりが始まります。
改装作業をお手伝いしたサマリタンズパースの大工さんロバートさんと記念撮影。
自由大学のみなさんも大変な作業を熱心に行ってくれました。
本当におつかれさまでした、どうもありがとうございました。
おみやげに野菜を買って帰ります。
バターナッツやキャベツ、台風の影響で値段が急騰したレタスなど。
遠藤農園のお父さんお母さんと最後に記念撮影。
多くのボランティアツアーや被災地ツアーでは、
ある決まった復旧作業を、異なる現場を点々としながら行います。
コンビニで買ってきた弁当をお昼休みに食べ、
被災者の方からゆっくりお話をお聞きして継続的に交流したり
周辺の様子などを実際に見て深く知ることもできず
作業が終わればバスに乗って慌ただしく帰宅、
という流れがほとんどではないでしょうか。
HEARTQUAKEの復興クラブ、自由大学のキャンプでは
遠藤農園(HQBC)を拠点に据え、復旧作業はもちろん、
農地復旧後の農作業から野菜のPRと販売、
遠藤家のみなさんや参加者同士の交流、
農業以外にも瓦礫を使った作品づくりや販売、東京での情報発信など
復興に関する様々なプロジェクトを今後継続的に考え企画し運営していきます。
来週も東京から自由大学から参加者がHQBCに訪れ、
一緒に農作業を行う予定です。
10月にも開催しますので興味のある人はぜひご参加ください。
>>自由大学 キャンプin仙台
(photo&text:kiyota)
Posted by sae
Category
仙台HQBC レポート